施術について
施術について
1.施術方法
当院では「本治法」(ほんちほう)という鍼施術を行っています。
本治法とは、
人に本来備わっている生理機能を発揮させて全身を調整していく施術法です。
自然の廻りに身体が同調することによって身体機能が調和し、
生理機能が活性化していくという考え方を
基本としているので、春夏秋冬・四季の廻りに合わせて使う経穴(ツボ)を決めていきます。
当院では季節のめぐりの変化に合わせて、その時季に適した身体になるようなツボを選択し
施術をしています。
病名のついた疾患や症状に対して〇〇のツボを使うといった施術や
コリや痛みがある所だけに鍼をするといった施術に偏らず、
心身のバランスを調整することを目的としている手法になりますので、
病院での検査は異常はなく病名も付かないが、体調不良が続いているといった
原因が分からない症状や、不定愁訴などにも対応が可能です。
※「各症状ごと(例えば腰痛や肩こりなど)に効果があるといわれている〇〇というツボがあり、そこに鍼をすれば1回の施術で症状が消えてしまう」というような魔法の様な施術ではないので、1回で症状を消失させたいとお考えの方には
申し訳ありませんがご期待にお応えすることは出来ません。ご了承ください。
※マッサージや整体、電気鍼は行っていません。
2.施術の特徴
当院ではシンプルな施術を心掛けています。
身体に余計な負担をかけない為に、
・少数の鍼 (刺鍼は3~4箇所です。状況により施術箇所は増えます。)
・ソフトな刺激 (とても軽微な刺激で、鍼の接触感すら感じない方が多いです。)
・遠隔部へ施術 (基本的には症状がある部位から離れた場所から施術します。)
を心がけています。
たくさん鍼をしたり、痛みを伴う様な強い刺激を与えるから効果が出る訳ではありません。
人によっては返って体力を消耗してしまい逆効果になる事もあります。
また、患部へ直接鍼をすれば症状が消滅する訳ではありません。
症状がある場所のみに着目するのではなく、身体全体の生体反応にも着目して、
生理機能が活性化する経穴(ツボ)を探り出し、生体反応が変化する経穴に鍼施術を行います。
(御身体の反応を確認しながら、必要に応じて症状がある部位にも施術をします。)
当院では「置き鍼」という身体に鍼を刺したまま一定時間放置する手法は採用しておりません。
常に手に鍼を持って生体反応の変化を確認しながら施術を進めていきます。
刺鍼をする前に、経穴に触れて生体反応の変化を確認し、刺鍼する経穴を決定するというプロセスを取っています。
強い刺激の施術を受けて体調を崩した経験のある方や、
刺激に敏感で痛いのは苦手という方には、当院の施術は向いているかもしれません。
★鍼の本数が多い施術や痛みを伴う様な施術、電気を通電する治療により症状が改善される方もおられます。
多本数鍼や電気治療を行うことを否定しているわけではありません。
★○○の症状には○○というツボに鍼をするといった、
いわゆる病名とツボを結び付けてマニュアル的に体系化したような施術は行っておりませんので、
○○に効くツボを教えて下さいという質問にはお答えできません。
ご了承ください。
※施術に使用する道具
<銀鍼>
・身体に馴染みが良い銀製の鍼を使用します。
・鍼の長さは2.5cm・太さは0.16mmほどの極細の鍼です。
・一本一本、使用ごとに処分する使い捨ての鍼になりますので、感染の心配はありません。
<お灸>
・もぐさを小さくひねって作ったお灸を使用します。
心地よい温かさを感じた時点で取り除くので、火傷やお灸の痕が残ることはありません。
・お灸は必要と判断した場合に使いますので、基本は鍼施術のみになります。
3.当院の施術が不向きな方
当院では上記のような方針で施術を行っていますので、
・今まで通っていた治療院と同じやり方で施術をして欲しい。
・マッサージや整体もやって欲しい。
・鍼に電気を流して治療して欲しい。
・コリや張りがある所だけに鍼をして欲しい。
・症状がある所だけに鍼をして手っ取り早く終わらせて欲しい。
・身体に鍼が刺さっているという実感がないと効いた気がしない
身体にたくさん鍼が刺さっていないと物足りない。
・1回の施術で全ての症状を取り除いて欲しい。
という方は、当院の施術は不向きかと思います。
ご来院後に
「こういう施術だとは思わなかった...
自分はもっと違うやり方で施術して欲しいのに...」
「前に通っていた鍼治療と同じ感じの施術だと思っていたのに、
思っていた治療と全然違っていた...」
といった事が無いように
出来る限りミスマッチを防げればと考えておりますので、
上記の項目に該当すると感じられましたら、ご来院はお控えください。
ご自身が受けたいと思える施術を行っている治療院を探されることをお勧めします。